こうやると失敗します
失敗事例を紹介します。まず、これはダメだなぁってのが「鋲(びょう)」を使った例。そしてダメではない、むしろ仕上がりは一番カッコイイんだけれど時間がかかりすぎて大変というハトメを使った例。
「鋲」を使った例
縫製した布を上写真の鋲(びょう)で止める(鋲はホームセンターで見つけた100円のもの)。そんな計画だったのです。
ミシンで縫製した帆布8号。
こんなふうに固定したまではよかったが、選んだ材料がわるかった。座ると体重をかけるにつれ布が伸び,耐えきれなくなった鋲(びょう)が抜ける。ん〜
当時、手作りローチェアのテストは,いつも体重が軽い順に座って試すことにしていました。体重13kgのボクちゃんは大丈夫。鋲が抜けることはない。しめしめと思い,体重18kgのお兄ちゃんが座ったらアウト。もちろん私もダメ。お父さんの体重で試すまでもなくアウトです。orz
上写真のとおりパリッと一直線に張れましたからね。シメシメと思っていたんですよ。でもね、座ると鋲が抜けるんです。強度を上げようと鋲を片側7点で止めたんですが焼け石に水。帆布の上下端は折り返してあるため,鋲の針の刺さる深さが特に浅く,よく抜けた(涙)。
布の固定には強度のある固定方法が求められることを知った瞬間でした。
見た目はいいけど時間がかかる
手作りローチェアの最大の難関。背もたれの施工。鋲(ビョウ)だと抜けてしまうのでハトメ&ビスによる改良型を考えた。やってみると仕上がりが格好良く「これが手作りローチェアの完成形だ!」と思ったんだけど、時間がかかり過ぎる。
手作りローチェア 背もたれを改良し完成
ナイロンオックスの背もたれをつけた手作りローチェア1号機。すがすがしい明るい色合いの青を選びました。寸法を間違えたため背もたれが座面近くまであるのは,ご愛嬌。
ローチェア1号機には「帆布8号」を選んでは見たものの,雨に濡れた際の色落ちと衣服への色うつりが心配だったのです。帆布8号と鋲(びょう)の組合せでうまくいかなかったので,いっそのこと思い切って生地を変更。アウトドア用のイスに使われる生地に近い(であろう)ナイロン製の生地,ナイロンオックスを選びました。
手作りローチェア 背もたれの固定
背もたれの固定は上の写真のとおりにしました。わたしとお父さんとで,手のこんだ仕事をしましたよ。固定部の強度に不安はなし!ボクちゃん,お兄ちゃん,わたし,お父さんと体重の小さい順にストレステストをしましたが,固定部はビクともしません。固定部はこれでOK
でもでも新たな課題が。生地が伸びてしまう。例外に漏れずナイロンオックスも伸びる。どんな生地を選んでも少なからず伸びるらしいので「やむなし」かもしれないけど。ん〜。
そもそも安く作るのが目的だから,コスト的にもこのあたりで手を打つのが妥当か? なかなか3000円以下で伸びの少ない生地を検索しても適当な生地が見当たらないし。