大切にする

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キャンプは子どものため。その一点だけと考えていたけれど、実は同時に「自分を大切にする」ことにもなっている。

ブログでは何度も「キャンプの目的は子育て」と書いています。ビリ家は男の子二人。こいつらを外で元気に遊ばせたい。男だったら物怖じせずに何でも進んでやる意欲も持ち合わせなければなるまい。ワイルド、タフ。キャンプには家にいるだけでは身につかないものがある。そこが魅力。だからビリ家はキャンプをはじめたんですよ。

この目論見は当たっていました。そして嬉しい誤算もありました。

どういう訳か、キャンプに行くと心が満たされるんです。肉体的には疲れるところもあるんですよ。それなのにキャンプに行くと心身ともに充実するんです。

何となく空虚な、何となく同じような毎日。こんな時間が長く続けば蓄積される疲労も見過ごせないと感じる方も多いはず。そんな無意識な不安と疲労を一掃するように心と体をフル充電することができる。

わたし達には青空を見るだけで疲れを回復させる機能が備わっている。キャンプではその機能がフル回転するせいか、青い空、森林浴によって気分が上向く。精神衛生上、非常に良い。これって「自分を大切にすること」ですよね。

自分時間

キャンプでは家族それぞれの役割があります。子どもたちは全力で遊ぶこと。設営の邪魔をすること。お父さんは設営と料理。そして青空の下、あおるようにビールを飲むことも大事な勤め(えっ?)。男衆は思い思いの自分時間を過ごします。

お母さんはというと、毎日つきまとわれる子どもたちから開放され、家事(キャンプで言う設営、料理、後片付け)はお父さんに分散する。すると日頃、「自分一人でのんびり」なんて時間が少ないお母さんにも自分時間が生まれます。

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お気に入りのチェアに体をあずけてタープの下で本を読む。傍らにはコーヒーを。向こうに聞こえる子どもたちの無邪気な声にーーー元気に遊んだねぇーーー思わず頬が緩む。

設営、料理、食器洗いの全てをお父さんがやるわけではないのですが、お母さんの仕事は家にいる時と比べて格段に少なくなります。だから自分時間が生まれる。もしかしたら最も贅沢な自分時間を享受できるのはお母さんかもしれません。

その最たるものがお風呂。キャンプに行くとお母さんにはのんびり温泉につかってもらうことができます。というのも、どういう訳かキャンプに来ると子どもたちは男風呂にしか入らない。オレは男だ。子どもたちにそんな自覚が目覚めるんでしょうか。普段は、仕事の帰りが遅いお父さんではなく、お母さんと入ることが多いんですがキャンプでは役割を交代。お母さんにはお風呂で自分時間を優雅に過ごしてもらうことができます。

お父さんが頑張らなければならないシーンは多くあります。そうはいっても設営は何度かやれば手際よくできるようになるし。ビリお父さんの場合は、プシュっと開けたビールを流し込む快感を想像し、快感を高めるための修行と思えば苦労とは感じません。

時間の有効活用

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キャンプはレジャーである。しかしキャンプに必要な準備や活動そのものを分解すると、また違った言い方ができます。

キャンプはレジャーである。また同時に旅行であり、自然体験であり・・・さらに川遊び、昆虫採取、アスレチック、動物との触れ合い、焚き火、星空の観察である。といったように、キャンプには無数の楽しみが詰め込まれている。

子育ての目線で切り口を変えればこんな感じ。キャンプの支度を通じて「物事は段取り八分」で決まることを子どもに諭すことができる。自然の遊び場が冒険心、探求心を高めることは言うまでもないか。キャンプ場ですれ違う人への会釈、挨拶。共同で利用する場所(洗い場、トイレ等)ではマナーを守ることの大切さ、つまり躾(しつけ)をする場にもなる。

楽しいこと。楽しみながら学ぶこと。沢山のキーワードが芋づる式に沸いてくる。そしてこれらを同時並行して短時間で体験できる。つまり時間の有効活用になっている。

癒し・自分へのご褒美

日頃の磨り減った気持ち。喧騒、ストレスによって歪(いびつ)になった心。クタクタになった自分を癒し、ニュートラルな自分を取り戻す。穏やかさに包まれた自分を取り戻す。

癒し・自分へのご褒美を考えることは、上に書いた「自分を大切にすること」にも通じます。

ちょっと想像して下さい。1枚のレジャーシートを広げ横になる。流れる雲、頬を撫でる風。緑の葉を通り抜けるあたたかい光が眠気を誘う。1枚のレジャーシートだけでも癒しを感じられる予感がしますよね。

レジャーシートでも癒しが得られる。でも、自分へのご褒美として調べ抜いて買い求めたワンランク上のチェアなら、あなたをより心地良い居眠りに誘ってくるかもしれませんよね。車にご褒美のチェアを積んで、景色のいい場所にいってみたくなりませんか。もし、そこに料理があって、さらに食卓を囲む家族の笑顔があったら。

これ即ちキャンプです。

家族はいないほうが安らぐ?かもしれません(苦笑)が、家族の笑顔が原動力のビリはやっぱり家族と一緒がいい。特に子どもの笑顔に癒されるもんですからね(家内は?)。

選び抜いたワンランク上のキャンプギア。そこに佇むキャンプギアを眺めながらニヤリとする。ちょっと高価なキャンプギアで、他人に差をつける座り心地、寝心地を家族のために、自分のために。

諸説あるようですが、優越感にひたることはストレス解消法の一つとも考えられているようです。

ファミリーキャンプの魅力についてこんなことも書いてます

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