1.手作りローチェアの材料
1-1.部材の名前
ここでは手作りローチェアに使う部材を紹介します。話がわかりやすいように部材に名前を付けていますからね。

上図はローチェアと背もたれと座面を組合せた状態の「正面図」と「側面図」を示しています。
「背A」などが部材の名前です。名前の漢字「背」は背もたれ、「座」は座面を意味していますよ。

また組み合せた状態を上方から見た平面図が上の図面になります
1-2.部材の数量
各部材の数量を下の表にまとめました。手作りローチェアに使う部材は、わずか4種類。合計12個の部材によって手作りローチェアが完成します。
部材 | 数量 | |
---|---|---|
座面 | 座A | 2 |
座B | 5 | |
背もたれ | 背A | 2 |
背B1・背B2・背B3 | 各1 |
全ての部材の写真がこれ。で、これらの部材は以下に示す材料からこれら切り出します。
1-3.材料リスト
手作りローチェアにはワンバイ材が適しています。ワンバイ材は若干強度に不安があるものの、その安さが魅力の木材です。
ワンバイ材を含め準備する材料は次のとおりです。
2.材料に関するちょっとした説明
2-1.ローチェアに適したワンバイ材
手作りローチェアにうってつけの材料があります。ワンバイ材です。ローチェアには1×2(ワンバイツー)材を使うことにします。
「ツーバイフォー」という言葉を耳にしたことがあると思います。ツーバーフォーは「2×4」と書きます。2インチ×4インチの規格材を指したり,ツーバイフォー材を使って作られる建物を指したりします。
ワンバイツーは「1×2」と書きます。ワンバイツー材もツーバーフォーと同じ規格材です。
1×2材の木口寸法は19mm×38mm。下の写真が1×2材の木口です。このサイズがローチェアに適しているんですね。
キャンプ用 手作りローチェア ローテーブルに適したワンバイ材
ツーバイフォーと同じく,ワンバイ材は木口が「1インチ×○インチ」の材料を指します。
お父さん手作りのローチェアとローテーブルに使ったのは「1インチ×2インチ」の規格材。つまりワンバイツー材です。右の写真の一番上の材料です。
この種の規格材の「樹種」は,ホワイトウッドと呼ばれるものが多いようです。そして強度と耐久性は必ずしも高くないという難点があるようです。
そうは言っても手作りキャンプ道具を作るには,ワンバイツー材が手頃です。
- ワンバイツー材がいいのは
- こんなに安い
- ローチェア,ローテブルに手頃なサイズ
- ホワイトウッドの見た目もけっこう好き
というところです。
ワンバイツー材を手に入れる
ワンバイツー材なんてホームセンターにあるだろう。
そうでもないようです(汗)。
お父さんの材料集めに付き合って,近くのホームセンターをまわりました。ワンバイ材を扱っていたのは5件中3件。扱っているのは,スーパー○○ホームのような超大型のホームセンター。旧来のホームセンターでは,ツーバイ材はあるんだけど,ワンバイ材は扱っていない。そんなケースが多くありました。
もちろん地域性もあるでしょう。インターネット通販なら,数件お店を回るなんてことしなくて済みますけど,材料よりも送料の方が高かったりする。だから,コチラのサイトで見るだけにする(笑)。ホームセンター出陣前の予習です。
ワンバイツー材で作ったローチェア(2号機)の雄姿
写真は手作りローチェア(2号機)です。ワンバイ材を使ったのは背Aと座Aです。見た目からわかると思いますが、座面部分はワンバイ材ではありません。厚さ15mm前後の板を使っています。ワンバイ材の厚さ19mmは、座面にはちょっと厚過ぎますね。
ワンバイ材は座る人の体重を支えるローチェアの骨組みとして使いますから、ワンバイ材の強度が気になります。
専門知識に乏しいので詳しいことはわかりません。でも、ここに記載の方法で作ったローチェアは体重72kgのお父さんが座っても現在のところ問題ありません。出来上がった直後に座ると多少「きしむ音」がする場合がありますが(苦笑)、安心して体をあずけることができます。
2-2.ワンバイ材以外の木材
ローチェアに使う木材はもう1種類。座面の天板用に15mm×30mmの木材を用意しましょう。下の写真は15mm×30mmの木材の木口です。
2-3.木ネジ
木ネジは3.1mm×32mmを使いました。
これ以外のサイズでもいいんでしょうけれど、3。1mm×32mmを使って大きな問題もないので無難なところだと思います。