あの時、見せてもらった月の美しさが脳裏に焼き付いていて。どうしても自前で月のクレーターを見てみたくて。おそらく持っているのはデキスギ君くらいだと思っていた天体望遠鏡を、まさか自分が欲しいと思うなんて。
先日のこと。仙台市天文台に行ってきました。目的は子ども達に星を見せること。ひとみ望遠鏡というバカデカイ望遠鏡でどんなものが見えるか。大人も興味深々でした。
事前にホームページと電話で確認したところ、当日は無料のプラネタリウム上映(震災から2年を迎えた節目として)があるとのことで、到着してからはありがたく無料プラネタリウムを拝見。そして号泣。
3.11の夜。仙台市の空には身震いするほど星が輝いたそうです。また多くの流れ星が見られたといいます。プラネタリウムでは3.11の夜の星空が映し出され、避難所で恐怖に怯えながらもその星空に気づいた方のコメントが紹介されました。
泣けました。泣きました。
仙台市天文台 3.11番組で号泣
紹介されたコメントの一つ。「小さな頃、亡くなられた方の想い(魂)が流れ星になると聞きました。3.11当日に亡くなられた方の御霊が星空にかえっていったのだと思います」。それから「被害にあって辛い想いをしている真っ最中に天がくれた癒し」といった趣旨のコメント。がぁ、思い出すと泣けてくる。
ビリ家はキャンプが好きです。自然が好きです。でも、よく足元を見てみると、身近にいつでも毎日見れる星空の事など気にしたことがありません。夜、照明によって街の上空を明るくしているためもあるかもしれません。多くの人から多くの物を奪った3.11の夜、神様は自然の脅威と美しさを同時に知らしめようとしたのかもしれません。
亡くなられた方のご冥福をお祈りします。また、生かされた者として「無駄に生きてはならない」と誓います。
ひとみ望遠鏡でオリオン座 ペテルギウスを見たよ
プラネタリウムで号泣し、頬が乾かないまま、泣いていたことを他の人にさとられないようにひとみ望遠鏡のある3階に移動。ひとみ望遠鏡を見る人の列の最後尾に並びました。思った以上に人がいましてね。待っている間、寒くてたいへんでしたよ。
でひとみ望遠鏡ではオリオン座のペテルギウス。そして、もう一つM42星雲(オリオン座大星雲)だったと思う。
あんなバカデカイ望遠鏡だから、星もバカデカく見れる!と思っていたんですけど、そうではありませんでした。素人のこんな間違った期待はかないませんでしたが、650光年も離れている星を地球から見れる、その技術に敬服したのであります。
子ども達はというと「ウルトラマンのいるM78星雲とか見れるのかな」なんて期待もありましたけど、どうもインパクトが薄かったようで・・・ボクちゃんは望遠鏡を片目でのぞき込むことが難しく何を見たかわからない状態で終わってしまいました。
同好会の方に見せてもらった月のクレーター
多少、期待の大きさと裏腹な感じで天文台のエントランスを出た時、「月が見れますよ」と声をかけられました。天文同好会の方でした。
それはそれは見たこともないイカつい天体望遠鏡が空に輝く星に向けられています。で、月を見せて下さいました。月にいるウサギどころか、ウサギの毛穴まで見れるようなクリアな月でした。その美しさが脳裏に焼き付いてまして。あの図鑑で見るあのクレーターをこの目で見ることができた感動。「スゲェ」を連発する子ども達。一気にテンションマックス。
天体観測をしたことがない我々ビギナーには、月のように大きくクリアに見れるほうがインパクトがあっていいですね。
Vixen(ビクセン)天体望遠鏡

そんな訳で天体望遠鏡もいいなぁ。と思っちゃうわけです。キャンプで天体観測。デキスギ君、もしかしたら皇室アルバムで拝見するようなシーンです。
何やら今日から開催のGO OUT JUMBOREEでもVixenのブースがあるとかないとか。Vixenのカタログを見ると、ユニフレームとのコラボレーションアテイムもあります。キャンプと天体観測は密接な関係のようですね。