ビクトリノックス 脳育工作キットにチャレンジする子どもの様子を見て感じたこと

ビクトリノックス脳育工作キットってご存知ですか。キットは3種類。そのうち材料に「ひのき」を使ったキットとして「おやこばし」と「とんぼ(いわゆるタケトンボに相当)」があります。この二つの脳育工作キットにチャレンジする子どもの様子を見て感じたことです。

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過度の期待を寄せている訳ではない けど、間違いなく効果はあると信じている

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脳育をうたった商品は枚挙に暇がない。そしてビリ家では、これまで脳育効果があるとされるおもちゃを買い求めてきた。あまり脳育を強調していないことを交感して買ったレゴブロック。それから幼少期には6ピースくらいのパズルとか。はたまた「くもん式」のドリルにチャレンジしてみたり。

ただ、だからといってこの種の脳育グッズの脳育効果を盲信しているわけではない。まして「これさえやらせていれば」なんてことは思ったことがないのであります。 なぜ、脳育グッズに触手が向くのかといえば消去法で選んだ結果、かろうじて残ったものだから。子どもに触れさせたいもの、買ってあげたいものを考えると、戦隊モノのおもちゃをはじめ消去法的に消えていくものがほとんであり、「真に買ってあげたいもの」が少ない。

ビクトリノックス脳育工作キットも同じであります。「これさえやらせていれば」なんてことはミジンも考えておりません。脳育が目的でもありません。ビクトリノックス脳育工作キットを買った理由は「おもしろそうだから」、「安いから」であります。そして最大の理由は「ナイフ使う訓練のため」であります。

脳育が目的ではないのです。脳育効果だけねらって何かやるのは疲れます。ナイフを巧みに使えるようになる訓練の結果、もしかしたら脳育効果があるかもしれない。このキットには「脳育効果」に過度の期待を寄せている訳ではありません。けど、キットをあきらめずに完成できたなら、なんらかの「脳育効果」がいっしょについてくるかもしれない。

ナイフ以前に定規の使い方から教えなければならない

おやこばし1本目作業開始 定規の使い方から

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さぁ、おやこばし1本目の作業開始です。 はじめてなので、無難に説明書に従って作業を進めます。まずは上写真のように鉛筆で線を引きます。この線にそって削ることになるんですね。ナイフを使う子どもはもちろん、教える側のビリだってナイフの使い方は自信がない。だから、端から1mmで狂いのない線を引こうと考えました。 お兄ちゃんに定規の使い方を教え、端から1mmのところに鉛筆で印をつけます。わずか9mm各程度の材料ですから、注意しないと鉛筆の芯の太さで狂いが生じます。案の定、小学2年生のお兄ちゃんにまかせて引いた線はグダグダでありました。線を引く上での注意点を教えながら、引き直したのが上写真です。

ハントマンで削る

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線がひけたら本題の「ナイフで削る」工程に入ります。お兄ちゃんもボクちゃんもこんなふうにナイフを使った経験があるので、慣れたものであります。

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ただ、材料が細いせいか、上写真のように何度か削るひのきを持つ左手人差し指がナイフに接近する場面が。その度に「危ない」と大声で注意し、ザワザワしながら見守っておりました。

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そんな様子を見かねたお母さんから、一旦ナイフを定規に持ち替えて材料の握り方とナイフの進め方を練習するよう指導が入りました。しぶしぶ定規で訓練。 お兄ちゃんは、このあたり、削りはじめてから10分程度が経過したところで注意力が散漫になってきていたので、ちょうどいい休憩だったかもしれません。

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気を取り直してナイフでの作業を再開。

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とりあえず、お兄ちゃんクオリティーの限界が見えてきたところで1本目は作業終了としました。 おやこばしは、主に材料の角(カド)を落とすように削ることで完成します。ただ、子どもにとっては、自分の手、指の力、ナイフの刃を入れる角度などなどの調整が難しく、削りすぎたところが多くありました。キャンプ場で拾った木の枝を何も考えずただ削るのとは違って、思い描いた造型に仕上げ作品の域に高めていくことは、テクニックも、その意識も全く違うものなんですね。

ちなみに、このキットはその名のとおり親子で使える箸なので、2膳入ってます。だから、子どもにチャレンジさせる傍らでお父さんクオリティーの高さを知らしめたりする楽しみもあります。

by カエレバ

おやこばしとトンボを比べたらトンボのほうがやりがいがある

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おやこばしと同時購入した「ひのきのとんぼ」。こちらはまだ作業未着手です。というのも、お兄ちゃん一人の作業を見守るので精一杯でしたからね。

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「おやこばし」と「ひのきのとんぼ」。どちらも「作る楽しみ」と「使う楽しみ」があります。でも、想像しますに手作業のクオリティが性能に直結する「ひのきのとんぼ」のほうが、やりがいがあるはずだ。 ナイフで削り出すカタチも箸の角を落とすレベルから格段にアップ。やりがいがありますし、どうやったら高く飛ばせることができるのかという探求心も沸いてきます。はしが完成したら「ひのきとんぼ」にもチャレンジしてみますよ。

by カエレバ