要するにイメージ戦略にすっかりやられてるんです。 ビリの知っているウイスキーのイメージ、それは琥珀色。そのイメージを完全に裏切る緑のボトル。そのシングルモルトウイスキーは何やら「森の香り」がするという。ソーダで割ったハイボールの清々しさはいかほどか。あぁ一度飲んでみたい。
BE-PALには毎月ありますよね。白州の見開きのページが。あれですよ、アレ。あの写真の世界ですよ。
で、機会があって「ある特別な日」に少し贅沢をして白州を味を確かめてみました。
ウイスキーのイメージ
ウイスキーは年寄が飲む酒。
ビリ家の爺さんは、その昔ウイスキーを好んで飲んでいた。だからウイスキーは年寄が飲む酒だと思っていたのだ。
覚えているのは右のラベルのウイスキー。オールドと名前からも「年寄」を連想してしまう。
毎日の晩酌はウイスキー。盆、正月ならウイスキー好きの親戚とも。酒が進んで口論になることがほとんど。盆、正月は身内の口論を聞かされてイヤな思いをすることがほとんど。ウイスキーが悪い訳ではない。だからウイスキーには良い印象がない。否、ウイスキーが悪い訳ではない。深酒して酒に飲まれる人間が悪い。でも、その人間の前にウイスキーがあったから当時のビリ少年はウイスキーを憎んでいたのかもしれない。
森香るシングルモルトウイスキー白州
だから大人になったビリは「酒は楽しく飲む」が信条である。笑いに溢れた酒がよい。そこに洒落っ気があれば尚ヨシ。
こんなビリの信条にピッタリくるのが白州。毎月、指をくわえながらBE-PALを見ていましたよ。

ボトルの封を切る。酒の「香り」なんか気にしたことがなかった。けど白州をあけた時は思わず鼻をボトルに近づけてしまった。
どれどれ森の香りはするのかい。 ビリの嗅覚に届いたのは紛れもないウイスキーの香りでした。何度も何度も森の香りを確認している自分がいました。でも確認できたのはウイスキーの香りでした。 ん~イメージにやられてる(苦笑)。
白州のハイボール ○○を使ったコトが奏功

ウイスキーの味ははじめてではありません。安いキャバクラで何度も飲みましたからね。 白州の香りと味は、安キャバで飲んだウイスキー水割りの記憶を一掃する美味しさでした。
白州はハイボールにして飲みました。厳密にはハイボールとは言えないかもしれません。実はソーダを買い忘れてしまって困って飛び込んだコンビニにあったコレで割ったんです。
ん~ウマい。 純粋なソーダで割った訳ではありませんので正しいハイボールとは言えないかもしれません。が、ほんのりプラスされた甘さで飲みやすい。これが奏功。
でも、せっかくの白州の味をねじ曲げてしまった気がしないでもない。だから、白州そのものの味はロックでじっくり堪能しました。口の中で転がす程に「森の香り」が感じられるような気がしてきたり。
白州のウマさを確認するために敢えてハイボールを
森の香りがするか。 ビリの嗅覚に届いたのは紛れもないウイスキーの香りでした。 この香りを「森香る」と形容するのは正しいのか。
当たってもいないけど大きく外れているわけでもない。でも、白州が作られた蒸留所のことを知ったり、緑のボトルに込められた作り手に思い至ろうとすると頭の中に描かれるのは「森」。やっぱり何か「森香る」感じがしてくる。
こんな感じです(笑)。
で白州のウマさを確認するために比較対象として、おそらく全国的に販売されているハイボールの味をおさらいしてみました。
スーパーに陳列されていたいくつかのハイボールから厳選したのは次の2種類であります。

一つ目は角ハイボール。問題なく美味しい。

二つめはニッカ。こちらも問題ない。
どちらも昔から知っているウイスキーの味。でも白州は何かが違う。両者とも「森の香り」は明らかにない。ん~やっぱりイメージ戦略にヤラれてるのか。白州は間違いなく旨い。
料理には興味がある。でも味にも香りにも無頓着。繊細さが求められる作業はやっかいだ。 それなのに白州の「森の香り」を何度も確認してしまった。他との違いを比べようと味覚と嗅覚を総動員して脳にインプットした。 白州は味に無頓着な人間に、自ずとこんな行動をさせてしまうウマいシングルモルトウイスキーである。間違いない。
特別な日には白州。そんな予感。特別な日には特別な酒が飲みたいですよね。
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